診療動物、いぬ・ねこ

専門診療

Specialized

専門診療|堺市北区の動物病院・トリミング・ペットホテル - 新金岡動物病院

SPECIALIZED

専門診療

腫瘍科

このような症状が見られたら、がん(悪性腫瘍)の可能性があります。

  • できものがある
  • やせてきた
  • おなかが膨らんできた
  • 元気や食欲がない
  • 病気が治らない(咳や下痢、吐き気などが長く続いている)

腫瘍科

がんについて

動物医療の進歩に伴って動物にも高齢化が進みつつある現代、動物にも人と同じく、がん患者の増加が見られています。それにともなって、がんに対するより有効な診断や治療方法が世界中で研究され、毎日のように報告されるようになってきました。 しかし、そのような中でもがんはまだ現在の獣医学では、完治させる事が難しい病気です。その治療には病気の動物達だけではなく、ご家族様に大変なご負担がかかります。また、患者様の状態によっては、がんと正面から戦うのではなく、がんと共存しながら苦痛のない生活を送る事を大切にしたいという考えを持たれるご家族もいらっしゃいます。この様にがんとは、ご家族そして病院スタッフが一緒になって患者様の事を考え、話し合い、協力しながら戦っていくそんな病気だと考えています。それには知識と経験はもちろんの事、患者様とご家族様、その時々の状態に寄り添える人間力と獣医師能力が必須と考えて日々のがんの診療に取り組んでおります。

皮膚科

このような症状が見られたら、皮膚病の可能性があります。

  • 皮膚が赤い
  • 皮膚を痒がる
  • 毛が抜ける
  • フケが多い
  • 皮膚にかさぶたがある

皮膚科

皮膚の病気について

動物病院では皮膚病は最も多くみられる病気と言われています。
よくある病気として、膿皮症やアトピー性皮膚炎があります。
膿皮症はワンちゃんに多く見られる病気で、「ブドウ球菌」という皮膚の常在菌が異常繁殖し、表皮や毛包に感染を引き起こす事が原因に挙げられます。一般的にはシャンプーやお薬による治療などで改善する事が多いですが、何度も病気を繰り返す場合には、皮膚バリアの低下、内分泌疾患(ホルモンの病気)、脂漏、角化異常など様々な原因が複雑に関係している場合があり、これらの治療を行う事が必要となります。
細菌が繁殖しやすくなる高温多湿の時期に、見た目はフケを伴う円形の脱毛が一番の特徴です。他にも痒みや、皮膚の赤み、発疹などもよくみられます。

アトピー性皮膚炎とは、ワンちゃん、ネコちゃん共に見られる病気で、さまざまなアレルギーと皮膚バリア障害によって引き起こされる皮膚炎です。その子の状態によっては完治させる事を目指すというよりは、様々な治療を駆使して症状をできる限り軽くする事が目的となるケースも多い病気です。

ワンちゃんや、ネコちゃんの皮膚は人と比べるととても薄く敏感です。皮膚の病気を予防するにはその子の皮膚の状態に応じた定期的なスキンケアが必要となります。当院ではトータルケアとしてトリミングも併設しておりますで、お忙しくご自宅でのシャンプーの時間が中々確保出来ない時などは遠慮なくご相談下さい。

皮膚科診療でご注意頂きたい事

来院直前のシャンプーは原因を洗い流してしまい、診断を分かりにくくしてしまう可能性がありますのでお控え下さい。

眼科

このような症状が見られたら、眼科系の病気の可能性があります。

  • 涙・目ヤニが多い
  • 目を痛そうにしている
  • 目が赤い、充血している
  • 左右の瞳孔の大きさが違う
  • 目が白く見える
  • 目が見えていなさそう、物にぶつかる

眼科

眼科系の病気について

角膜潰瘍・びらん

最も多く見られる眼科疾患は角膜の傷です。角膜は眼球正面に見える黒目の部分に当たり、 直接外界と接している為、喧嘩や遊んでいる時に何かにぶつかった事などが原因で、傷ができてしまいます。原因不明の角膜の傷の場合には、ドライアイや逆まつげなどの他の原因が関係している場合もあります。また結膜炎、ぶどう膜炎、緑内障などが原因で、目に痛みや痒みが出て、どこかで目を擦ったり、足で掻いたりしている間に角膜に傷ができる事もあります。

眼は小さい臓器ですが、とても複雑な構造をしており、他の臓器の異常が初めに眼に症状として出てくる事も少なくありません。この為、糖尿病による白内障、高血圧による視力の低下など目から基礎疾患が見つかる事も多くあります。 眼科には緊急性の高い病気が比較的多くありますので、眼に異常があるかも、と少しでも気になった時にはすぐに受診して下さい。

循環器科

このような症状が見られたら、循環器系の病気の可能性があります。

  • 呼吸がはやい
  • 興奮すると咳をする
  • 散歩や運動中にすぐ疲れる
  • 突然たおれた
  • 暑くもないのに口で呼吸をしている
  • 舌の色がいつもと比べて紫色になっている

循環器科

循環器系の病気について

特に高齢の小型犬に多く、診察時に「心雑音があります」と言われるほとんどの原因が僧帽弁閉鎖不全症です。
僧帽弁とは、左心房と左心室の間の弁で、大動脈という血管に血液を送り出すときに血液を逆流するのを防いでいます。
僧帽弁の動きが悪くなり、きちんと閉まらなくなると、血液が逆流しどんどん心臓内に渋滞していくようになります。病気が始まった当初は無症状である事が多いですが、進行すると、この渋滞した血液が一気に肺にあふれ出し、肺に水がたまる肺水腫という状態になります。肺水腫が起こると、だんだんと呼吸が出来なくなり、速やかに治療を実施しないと命に関わる状態になってしまいます。
治療では、病気のステージと症状に合った投薬を生涯継続していく事が必要です。
投薬を開始すると「元気になったから薬をやめる」という事ができません。
基本的に治る事のない病気ですので、早期発見、検査をして適切な時期に治療を開始する事が大切です。

ネコちゃんの場合、よくある病気として肥大型心筋症があります

肥大型心筋症とはネコちゃんの心臓病で最も多く、症状や心雑音が全くなくても病気を発症している事のあるとても気付かれにくい病気です。
生後数ヶ月から高齢まで、どの年齢でもなり得ますが、特に長毛のネコちゃんに多く見られます。この病気では左心室の心筋がだんだんと分厚くなって動きが悪くなっていき、血液の流れがスムーズに行われなくなります。心筋が厚くなり始めてまだ最初のうちは特にこれといった症状はありませんが、進行すると左心房や肺での血液の渋滞が引き起こされ、突然、呼吸困難などの症状として現れます。また左心房内で停滞した血液は血栓となり、全身のあらゆる血管に詰まり激しい痛みや後ろ足の麻痺などを引き起こします。
この病気も完治させる治療法はありませんが、できるだけ早期に発見し、血液のうっ滞や血栓症の進行を少しでもゆっくりにする為に、病気のステージと症状に合った投薬を生涯にわたって行う事が必要となります。

泌尿器科

このような症状が見られたら、泌尿器科の病気の可能性があります。

  • 水をたくさん飲む
  • 尿が赤い
  • 尿がでにくそう
  • 尿の回数が多い、頻尿
  • トイレ以外の所で尿をしてしまう

泌尿器科

泌尿器系の病気について

  • ワンちゃんによくある泌尿器系の病気
    • 急性腎障害
    • 慢性腎臓病
    • 腎盂腎炎
    • 尿⽯症(腎臓、尿管、膀胱、尿道)
    • 膀胱炎
  • ネコちゃんによくある泌尿器系の病気
    • 急性腎障害
    • 慢性腎臓病
    • 多発性嚢胞腎
    • 腎盂腎炎
    • 尿⽯症(腎臓、尿管、膀胱、尿道)
    • 特発性膀胱炎
泌尿器とは、尿を作り排泄する器官の事です。次の四つの器官から構成されます。
  1. 1. 腎臓(尿を作る)
  2. 2. 尿管(腎臓から膀胱へ尿を送る)
  3. 3. 膀胱(尿を貯めておく)
  4. 4. 尿道(尿を体外に出す)

泌尿器系の病気の中には緊急性が高い疾患もあります。
1日様子を見て…と判断せずにお早めにご相談下さい。

整形外科

このような症状が見られたら、整形外科疾患の可能性があります。

  • 動きたがらない
  • 歩き方がいつもと違う
  • どこかが痛そう
  • お座りの姿勢がおかしい

整形外科

整形外科系の病気について

よくある症例として骨折や脱臼などがあります。
骨折は、高い所から落下したなどの外傷で起こります。また、子犬の時期や四肢の細い小型犬に起こりやすいです。
骨折した場合、直後から折れた足を痛がり地面に足をつけなくなり、足を挙げてケンケンしているなどの症状が見られます。
骨折したまま動いてしまうと悪化し最悪の場合、断脚する事になりかねません。
病院で検査をし、緊急的な固定をします。
場合によっては手術が必要となる事があります。
また近年では少し歩き方がおかしいといったレベルでも整形外科疾患が隠れているケースも報告されています。当院ではワンちゃんやネコちゃんの痛みに早期に気付いてその進行を予防する事で、何歳になっても楽しくお散歩や運動が出来る、そんなお手伝いをしたいと思っています。

脳神経科

このような症状が見られたら、脳神経の病気の可能性があります。

  • 上手く歩けない
  • 足に力が入っていない
  • けいれんを起こした
  • 目が常に動いている(眼振がある)
  • 頭や身体が傾いている
  • 目や耳が悪くなってきた
  • 怒りやすくなった
  • ご飯が上手く食べられない

脳神経科

脳神経の病気について

脳神経は身体を上手に動かす為に重要な働きをしています。これらに異常がある時には、身体が上手く動かせない事はもちろん、発作や性格の変化といった様々な症状を引き起こします。緊急性が高い状況である事も多くありますので、適切なタイミングで適切な検査を行う必要があります。原因追及の為に2次診療施設での検査が必要となる場合もありますのでその際には最適な施設をご紹介させて頂きます。

脳神経科診療でご注意頂きたい事

脳神経疾患の多くはその症状が診断の為にとても重要な情報となります。ご自宅で気になる症状が見られた際にはスマートフォンなどで動画撮影を行い、ご持参頂けますと大変ありがたいです。(緊急時に無理に撮影を行う必要はありません)

その他

内分泌科

このような症状が見られたら、内分泌系の病気の可能性があります。

  • 以前より水をたくさん飲むようになった
  • 普段より尿の量が多い
  • 全身的に毛が薄い
  • お腹だけ張っている
  • 食欲があり食べているが太らない
  • 怒りやすくなった

その他

内分泌系の病気について

よくある病気として副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)や甲状腺機能亢進症があります。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)はワンちゃんに多い内分泌疾患の一つで、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌してしまう病気です。
一番多い症状は多飲・多尿です。
水をやたらと飲み、薄い尿を多くするようになった時は副腎皮質機能亢進症の疑いがあります。
完治は難しい病気ですが薬による治療で状態を安定させる事が出来ます。様々な合併症を引き起こす事がある為、疑わしい症状がある場合は早めの検査と治療が重要です。

甲状腺機能亢進症は高齢のネコちゃんに多く認められる内分泌疾患です。
甲状腺の過形成や腫瘍化が原因で、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが過剰に分泌してしまう病気です。
甲状腺機能亢進症も予防法がない為、定期的に体重測定や血液検査を実施し、疑わしい症状があった場合には早めの(精密検査と)治療をする事が重要となります。

消化器疾患

このような症状が見られたら、消化器疾患系の病気の可能性があります。

  • 吐く
  • 下痢をする
  • 食欲がない
  • 食べているのに体重が増えない

消化器疾患系の病気について

よくある病気として感染性胃腸炎、膵炎、食物アレルギーなどがあります。
感染性の腸炎は、細菌やウイルス、寄生虫などが消化管で異常繁殖して胃や腸の中で毒素を作り出し、下痢や嘔吐を引き起こします。
主な感染経路は経口感染です。
下痢や嘔吐は食欲不振や脱水症状を示すため便検査を実施して、「何が感染しているか」を特定し、原因に合った投薬と症状に合わせた処置が必要となります。

膵炎は、膵液に含まれる消化酵素が膵臓自身を消化してしまう事で引き起こされる消化器疾患で、膵臓の炎症にとどまらず、重症化すると命を落とす事もある病気です。
原因は分からない事も多いのですが、特にワンちゃんの場合には人の食べ物(脂っこいもの)をあげてしまうなどが原因での発症が一番多い傾向にあります。
一回の嘔吐や、少し柔らかい便が出たからといって、必ずしもすぐに来院して頂く必要はありませんが、症状の頻度が多い、元気がないなどの異変があればすぐに来院して下さい。

食物アレルギーは食物中の特定のタンパク質に免疫が過剰に反応し、皮膚の痒みや下痢、嘔吐などの症状があらわれます。
食物アレルギーそのものを治す事はできない為、原因アレルゲンを特定し、原因アレルゲンを除いたフードを与える事でコントロールしていく事が基本となります。
アレルギー系の治療は、長期的な治療が必要です。必要に応じてフードと投薬を組み合わせての治療をしていきます。

歯科

このような症状が見られたら、歯科系の病気の可能性があります。

  • 口臭がする
  • 固い食べ物を食べなくなってきた
  • よだれが多い
  • 口を触ろうとすると怒る
  • 歯や歯ぐきの状態がおかしい(ぐらぐらしている、欠けている、色がおかしい)

ワンちゃんや、ネコちゃんにも歯周病や歯性感染症があります。口の中にこれらの病気があるとそれによる痛みが原因でご飯が美味しく食べられなくなってしまいます。
歯石のほとんどが細菌の塊で、一度ついてしまった歯石は歯ブラシでは取れません。
歯周病を放置してしまうと、歯肉の炎症が、心臓や肺、脳などに影響してしまい、全身性の病気を引き起こしたり、悪化させる原因となる事が明らかになってきています。
早期に治療する事で、歯周病を予防する事ができ、結果的にはワンちゃん、ネコちゃんが健康で長生きしてくれる事につながります。