動物病院では皮膚病は最も多くみられる病気と言われています。
よくある病気として、膿皮症やアトピー性皮膚炎があります。
膿皮症はワンちゃんに多く見られる病気で、「ブドウ球菌」という皮膚の常在菌が異常繁殖し、表皮や毛包に感染を引き起こす事が原因に挙げられます。一般的にはシャンプーやお薬による治療などで改善する事が多いですが、何度も病気を繰り返す場合には、皮膚バリアの低下、内分泌疾患(ホルモンの病気)、脂漏、角化異常など様々な原因が複雑に関係している場合があり、これらの治療を行う事が必要となります。
細菌が繁殖しやすくなる高温多湿の時期に、見た目はフケを伴う円形の脱毛が一番の特徴です。他にも痒みや、皮膚の赤み、発疹などもよくみられます。
アトピー性皮膚炎とは、ワンちゃん、ネコちゃん共に見られる病気で、さまざまなアレルギーと皮膚バリア障害によって引き起こされる皮膚炎です。その子の状態によっては完治させる事を目指すというよりは、様々な治療を駆使して症状をできる限り軽くする事が目的となるケースも多い病気です。
ワンちゃんや、ネコちゃんの皮膚は人と比べるととても薄く敏感です。皮膚の病気を予防するにはその子の皮膚の状態に応じた定期的なスキンケアが必要となります。当院ではトータルケアとしてトリミングも併設しておりますで、お忙しくご自宅でのシャンプーの時間が中々確保出来ない時などは遠慮なくご相談下さい。
皮膚科診療でご注意頂きたい事
来院直前のシャンプーは原因を洗い流してしまい、診断を分かりにくくしてしまう可能性がありますのでお控え下さい。